雑感 アーカイブ

2025-06-17

サーカスの家 髙須賀優展
 2025年6月6日〜16日 
銀座Gallery枝香庵Flat 
中央区銀座3-3-12銀座ビルディング7f 

サーカスに関わり始めて50年。 
私が自分に関わって80年にもなりました。
サーカスと家族、想いかえしてみるに私は生まれた時から 
小さなサーカス一座の小さなクラウンだったように思えてきます。
幼少期頭をふりふりしながら絵を描く姿は、
彼の悦に入った時のポーズだった。 
この頃になってクラウンという生き方が身近に実感する。 

 跳びだせ無名のクラウン‼︎




若いサーカス団員 2024




































































セイレーンのサーカス 2024
















記憶 2024




天を仰ぐ女 2024


2024-01-10

高須賀優展 現れる人物 旅のクラウン 2023.9.28〜10.7

 高須賀優展 現れる人物  旅のクラウン
2023.9.28〜10.7
神楽坂セッションハウス
無事終了しました。

多くの皆さまにお越し頂き大変嬉しく思っております。
もう少し絵を楽しむ勇気が出てきました。
またお会い出来る日を楽しみにしています。
ありがとう御座いました。

最後に企画して頂いた豊田紀雄氏には
大変お世話に成りました。
感謝申し上げます。















セッションハウス会場














たたずむ女 2023 紙 水彩














旅のサーカス女 2023 紙 水彩




この奇怪な王国の軽業師 2023 ブリキ戸 油絵 アクリル





自らの明かりを持てり 2023 鉄板 油絵 アクリル





心に落ちる人 2023 鉄板 油絵 アクリル













2022-12-09

画集 Love Painting 自費出版しました。

『Masaru TAKASUKA Love Painting 』

2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから, 
わずか数カ月ほどの間に世界的なパンデミックが始まりました。
誰もが戦々恐々と家に立て籠もり静かに過ごすようになりました。
その頃私もとって付けたような読書や水彩画を描いて日々を過ごしていました。
私には、若い頃描いていた未発表の水彩画がありました。
この機会にそれらの作品を纏めてみようと思いました。
そして、2021年6月 『Love Painting』という画集を自費出版することが出来ました。


表紙 両面カラー  
マットコート220kg 
本文 カラー無線綴じ 148p・カラー  
ヴァンヌーボVGスノーホワイト130kg 
左綴じ サイズ(A4210×297mm) 

発 行………………2021年6月23日 初版発行
著 者………………高須賀優
発行所………………Cirque Masaru
デザイン・編集……高須賀優


あとがき より 

30代、友人が関わるサーカス団で美術の仕事を手伝った。
空中ブランコのスターが、仮拵えの飯場で急いで飯を食べていた。
食べ終わるや、片付けも早々に直ぐさま舞台の袖に消えた。
現実と虚構の行き交うサーカス小屋での数日を過ごすことが出来た。
サーカスをテーマにした絵が生まれた。 
4、50代の頃描いていた未発表の人物画がある。
あの頃の私は、折り合わない現実、或いは理不尽な記憶に幻惑されながらも、
紙面に現れる人物画と対峙し会話していた。
ついには描きかけの人物画を抹消してしまう夜もあった。
そうすることで精神の平静を保っていたような気がする。
私にとって人物画を描くという事は、
野心だけではなくお呪いのような行為でもあった。
心の奥底にしまい込んでいた己の正体が描かせたものかも知れない……。
 50代になり、好きなように描いてみようと思った。
線が動き、跳ね、色彩が踊った。
それに一喜一憂し、自己分析でもするかのように己に問いかけた。
それらを纏めて、2011年に『曲芸お伽草子』(鶴書院)として小さな画集を出版した。
本画集にも数点再録した。
 夜な夜な現れる生霊との会話と格闘、
そして『曲芸お伽草子』で喜びと反抗と愛の精神分析療法を
自身に施す結果になった。 
2021年コロナ禍、画集『Love painting』を
出版出来ることを嬉しく思います。  
描ける喜びを楽しみたい。  

2021年3月 


 












●購入ご希望の方は下記のアドレスにてお申し込み下さい。
折り返しご連絡申し上げます。(国内のみ)



本体税込み3500円+送料400円=3900円

masarucircus@gmail.com


(2022.12.10)

2022-09-24

妄視の先のリアル展 2022年7月16日〜31日

妄視の先のリアル展

 7月31日をもって無事終了しました。
 暑い夏、コロナで大変な中地元の皆さま、 
また遠方から観に来て下さいました皆さま、 本当に有り難うございました。 
この様な展示を快諾し素晴らしい空間を演出して下さった、
 オーナーの友田修さんには心より感謝申し上げます。
 心に強く刻まれた作品展となりました。 
そして、会期中何時も来て頂いた 谷川晃一さん、 
有難うございました。












月光浴 2015
(月光浴の上に『YOU ARE お前だよ』を上描き。この作品は現存しない)




YOU ARE お前だよ2018



『存在する限りそれでもあなたは美しいのだから』2022










「3.11」2021

2011年夏、義父の実家のあった宮城県亘理郡山元町山寺に行った。

屋敷林に囲まれ、どっしりと佇んでいたはずの家屋がない。

遠くまで見通せる風景のなかに呆然と佇んで、暫く過去の記憶を辿った。

残された数個の玉石らしき物を見つけた。

展示のナンバープレートはそのとき見つけた物です。





井の頭縁起絵折り本(箱入り7㍍)


下:中学生頃の高田渡氏 
上右:友人の山崎邦広氏
(写真提供)



むかし住んでいた家の近くに、フォーク歌手の高田渡さんが住んでいました。
地方公演の無い日は井の頭公園や近所を、
サラという名の白い犬とよく散歩する姿を見かけました。
散歩の途中たまに僕の家に立ち寄ることもありました。
説得力のある渋い声の渡さんの歌は優しく、聞く人の心にしみ込んで来ます。
なかでも「あきらめ節」を歌う渡さんは好きでした。
今頃になって歌の気持ちが分かるような気がします。
明治・大正期に活躍した添田唖蝉坊と言う演歌師が歌っていたそうです。
北海道の公演先で渡さんは突然倒れ亡くなられました。
数ヶ月後、僕は小さなスケッチブックを持って井の頭公園に通い始めました。
1年半も通った頃、小さなスケッチブックは7冊を数えるようになりました。
この絵で絵巻物を作ることにしました。
出来上がった絵巻きは21×2100㎝にもなりました。
今回はその絵巻物をリメークした折本「井の頭縁起絵折本 INOGASHIRA ENGIEORIHON」2022 
〈6.5×8㎝ 蛇腹経本折り、54山(7面×19継ぎ)、
箱入り:桐 トメ 新印籠蓋 べた底〉と、21mの原絵巻「井の頭縁起絵巻 
INOGASHIRA ENGIEMAKI」2007〈21×2100㎝〉を展示しました。




ディミトリの涙 2022(Dimitri)


Dimitri

1935年9月18日、スイス南部のティチーノ州アスコーナに生まれました。
父は彫刻家・建築家のヤーコブ・ミュラー、母は手織り職人・工芸家で名はマーヤ。
早期に道化師になることを決め、
ベルン近郊のツォリコーフェンで陶工の職業訓練修了後、
マルセル・マルソーらのもとで道化師として訓練を受けました。
ディミトリさんの言葉です。
笑いがなくても生きていけるかもしれないが、人生は楽しくないだろう。
私にとってユーモアと愛は一体だから。
たとえそれが惨くブラックなユーモアであったとしても』
『私のパフォーマンスは政治的ではない。
ただ、個人的にそういった問題を見て見ぬふりをすることができないだけだ。
難民の境遇を考えると同情を覚える。
アントワーヌ・ド・サン・テグジュペリも言ったように、
「肝心なことは心でしかよく見えない」のだ。
この言葉は私にとって人生の指標だ』
1997年9月の群馬県サーカス資料館落成式にも来郡され、
童謡ふるさと館で「家族の肖像」など素晴らしい
クラウン舞台演目を披露されました。
2016年7月19日、80歳で亡くなりました。

参考:SWI swissinfo.chより




スイランの画家 2021





中央:谷川晃一氏
右: 平井勝正氏
左: 高須賀優


     (2022.9.22)






2022-08-05

高須賀優展 波打ち際の道化師  2022年4月15日〜25日

高須賀優展 波打ち際の道化師 
2022年4月15日〜25日 ポルトりブレ デ・ノーヴォ 
無事終了しました。
 新しい出会いが沢山ありました。
 有り難うございました。

2021-06-02

「カンカラ風が吹く」展  2020.9.24〜10.5 MONOギャラリー

 「カンカラ風が吹く」展では、
沢入国際サーカス学校で制作した帆布絵1巻を再展示することが出来ました。
当ギャラリーでの個展は初めてでしたが、
オーナー藤川征輝三さんのご好意により実現しました。
会場は二部屋あり第一室では、
帆布絵を部屋の周囲に張り、床の中央にドラム缶を囲むようにカンカン絵を配置しました。
第二室では、
菓子箱の蓋に描いた人物画や、ミックスメディア作品で構成しました。
2015年から継続制作している作品で、カンカン絵を金属鋏で切り開きパネルに張った作品です。
今回、映画、演劇、絵画展のフライヤーを、
粘土のよにしてその継続制作中のパネルに貼り付けたの作品です。
タイトル「 2020年頃 コロナ喎

コロナ喎、沢山の皆さまにご来廊して頂きました。
大変感謝しております。

[帆布絵]
2018年夏、群馬県みどり市沢入国際サーカス学校で教室ふたつ使った空間をアトリエとして絵を画く機会がありました。
幅1.2×長さ10メートルの帆布絵5巻を制作する事が出来ました。
その帆布絵は2019年1月、シアターXギャラリーで「誰のためでなく 自分のためでもなく」展として発表。
その後帆布絵は、舞台美術として同年4月横浜美術館前の広場で開催されたヨコハマ大道芸「Cirque Blanc」に使用。
7月、富士見市民文化会館キラリふじみサーカス・バザールのサーカスショー「ロシアのクラウンがやってくる」に使用。





















撮影:益永葉


(2021.6.2)