『Masaru TAKASUKA Love Painting 』
2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから,
わずか数カ月ほどの間に世界的なパンデミックが始まりました。
誰もが戦々恐々と家に立て籠もり静かに過ごすようになりました。
その頃私もとって付けたような読書や水彩画を描いて日々を過ごしていました。
私には、若い頃描いていた未発表の水彩画がありました。
この機会にそれらの作品を纏めてみようと思いました。
そして、2021年6月 『Love Painting』という画集を自費出版することが出来ました。
表紙 両面カラー
マットコート220kg
本文 カラー無線綴じ 148p・カラー
ヴァンヌーボVGスノーホワイト130kg
左綴じ
サイズ(A4210×297mm)
発 行………………2021年6月23日 初版発行
著 者………………高須賀優
発行所………………Cirque Masaru
デザイン・編集……高須賀優
あとがき より
30代、友人が関わるサーカス団で美術の仕事を手伝った。
空中ブランコのスターが、仮拵えの飯場で急いで飯を食べていた。
食べ終わるや、片付けも早々に直ぐさま舞台の袖に消えた。
現実と虚構の行き交うサーカス小屋での数日を過ごすことが出来た。
サーカスをテーマにした絵が生まれた。
4、50代の頃描いていた未発表の人物画がある。
あの頃の私は、折り合わない現実、或いは理不尽な記憶に幻惑されながらも、
紙面に現れる人物画と対峙し会話していた。
ついには描きかけの人物画を抹消してしまう夜もあった。
そうすることで精神の平静を保っていたような気がする。
私にとって人物画を描くという事は、
野心だけではなくお呪いのような行為でもあった。
心の奥底にしまい込んでいた己の正体が描かせたものかも知れない……。
50代になり、好きなように描いてみようと思った。
線が動き、跳ね、色彩が踊った。
それに一喜一憂し、自己分析でもするかのように己に問いかけた。
それらを纏めて、2011年に『曲芸お伽草子』(鶴書院)として小さな画集を出版した。
本画集にも数点再録した。
夜な夜な現れる生霊との会話と格闘、
そして『曲芸お伽草子』で喜びと反抗と愛の精神分析療法を
自身に施す結果になった。
2021年コロナ禍、画集『Love painting』を
出版出来ることを嬉しく思います。
描ける喜びを楽しみたい。
2021年3月
●購入ご希望の方は下記のアドレスにてお申し込み下さい。
折り返しご連絡申し上げます。(国内のみ)
初版第2刷になります。
本体税込み3500円+送料400円=3900円
takasuka@khe.biglobe.ne.jp
(2022.12.10)