雑感 アーカイブ

2024-01-10

高須賀優展 現れる人物 旅のクラウン 2023.9.28〜10.7

 高須賀優展 現れる人物  旅のクラウン
2023.9.28〜10.7
神楽坂セッションハウス
無事終了しました。

多くの皆さまにお越し頂き大変嬉しく思っております。
もう少し絵を楽しむ勇気が出てきました。
またお会い出来る日を楽しみにしています。
ありがとう御座いました。

最後に企画して頂いた豊田紀雄氏には
大変お世話に成りました。
感謝申し上げます。















セッションハウス会場














たたずむ女 2023 紙 水彩














旅のサーカス女 2023 紙 水彩




この奇怪な王国の軽業師 2023 ブリキ戸 油絵 アクリル





自らの明かりを持てり 2023 鉄板 油絵 アクリル





心に落ちる人 2023 鉄板 油絵 アクリル













2022-12-09

画集 Love Painting 自費出版しました。

『Masaru TAKASUKA Love Painting 』

2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから, 
わずか数カ月ほどの間に世界的なパンデミックが始まりました。
誰もが戦々恐々と家に立て籠もり静かに過ごすようになりました。
その頃私もとって付けたような読書や水彩画を描いて日々を過ごしていました。
私には、若い頃描いていた未発表の水彩画がありました。
この機会にそれらの作品を纏めてみようと思いました。
そして、2021年6月 『Love Painting』という画集を自費出版することが出来ました。


表紙 両面カラー  
マットコート220kg 
本文 カラー無線綴じ 148p・カラー  
ヴァンヌーボVGスノーホワイト130kg 
左綴じ サイズ(A4210×297mm) 

発 行………………2021年6月23日 初版発行
著 者………………高須賀優
発行所………………Cirque Masaru
デザイン・編集……高須賀優


あとがき より 

30代、友人が関わるサーカス団で美術の仕事を手伝った。
空中ブランコのスターが、仮拵えの飯場で急いで飯を食べていた。
食べ終わるや、片付けも早々に直ぐさま舞台の袖に消えた。
現実と虚構の行き交うサーカス小屋での数日を過ごすことが出来た。
サーカスをテーマにした絵が生まれた。 
4、50代の頃描いていた未発表の人物画がある。
あの頃の私は、折り合わない現実、或いは理不尽な記憶に幻惑されながらも、
紙面に現れる人物画と対峙し会話していた。
ついには描きかけの人物画を抹消してしまう夜もあった。
そうすることで精神の平静を保っていたような気がする。
私にとって人物画を描くという事は、
野心だけではなくお呪いのような行為でもあった。
心の奥底にしまい込んでいた己の正体が描かせたものかも知れない……。
 50代になり、好きなように描いてみようと思った。
線が動き、跳ね、色彩が踊った。
それに一喜一憂し、自己分析でもするかのように己に問いかけた。
それらを纏めて、2011年に『曲芸お伽草子』(鶴書院)として小さな画集を出版した。
本画集にも数点再録した。
 夜な夜な現れる生霊との会話と格闘、
そして『曲芸お伽草子』で喜びと反抗と愛の精神分析療法を
自身に施す結果になった。 
2021年コロナ禍、画集『Love painting』を
出版出来ることを嬉しく思います。  
描ける喜びを楽しみたい。  

2021年3月 


 












●購入ご希望の方は下記のアドレスにてお申し込み下さい。
折り返しご連絡申し上げます。(国内のみ)
初版第2刷になります。


本体税込み3500円+送料400円=3900円
takasuka@khe.biglobe.ne.jp

(2022.12.10)

2022-09-24

妄視の先のリアル展 2022年7月16日〜31日

妄視の先のリアル展

 7月31日をもって無事終了しました。
 暑い夏、コロナで大変な中地元の皆さま、 
また遠方から観に来て下さいました皆さま、 本当に有り難うございました。 
この様な展示を快諾し素晴らしい空間を演出して下さった、
 オーナーの友田修さんには心より感謝申し上げます。
 心に強く刻まれた作品展となりました。 
そして、会期中何時も来て頂いた 谷川晃一さん、 
有難うございました。












月光浴 2015
(月光浴の上に『YOU ARE お前だよ』を上描き。この作品は現存しない)




YOU ARE お前だよ2018



『存在する限りそれでもあなたは美しいのだから』2022










「3.11」2021

2011年夏、義父の実家のあった宮城県亘理郡山元町山寺に行った。

屋敷林に囲まれ、どっしりと佇んでいたはずの家屋がない。

遠くまで見通せる風景のなかに呆然と佇んで、暫く過去の記憶を辿った。

残された数個の玉石らしき物を見つけた。

展示のナンバープレートはそのとき見つけた物です。





井の頭縁起絵折り本(箱入り7㍍)


下:中学生頃の高田渡氏 
上右:友人の山崎邦広氏
(写真提供)



むかし住んでいた家の近くに、フォーク歌手の高田渡さんが住んでいました。
地方公演の無い日は井の頭公園や近所を、
サラという名の白い犬とよく散歩する姿を見かけました。
散歩の途中たまに僕の家に立ち寄ることもありました。
説得力のある渋い声の渡さんの歌は優しく、聞く人の心にしみ込んで来ます。
なかでも「あきらめ節」を歌う渡さんは好きでした。
今頃になって歌の気持ちが分かるような気がします。
明治・大正期に活躍した添田唖蝉坊と言う演歌師が歌っていたそうです。
北海道の公演先で渡さんは突然倒れ亡くなられました。
数ヶ月後、僕は小さなスケッチブックを持って井の頭公園に通い始めました。
1年半も通った頃、小さなスケッチブックは7冊を数えるようになりました。
この絵で絵巻物を作ることにしました。
出来上がった絵巻きは21×2100㎝にもなりました。
今回はその絵巻物をリメークした折本「井の頭縁起絵折本 INOGASHIRA ENGIEORIHON」2022 
〈6.5×8㎝ 蛇腹経本折り、54山(7面×19継ぎ)、
箱入り:桐 トメ 新印籠蓋 べた底〉と、21mの原絵巻「井の頭縁起絵巻 
INOGASHIRA ENGIEMAKI」2007〈21×2100㎝〉を展示しました。




ディミトリの涙 2022(Dimitri)


Dimitri

1935年9月18日、スイス南部のティチーノ州アスコーナに生まれました。
父は彫刻家・建築家のヤーコブ・ミュラー、母は手織り職人・工芸家で名はマーヤ。
早期に道化師になることを決め、
ベルン近郊のツォリコーフェンで陶工の職業訓練修了後、
マルセル・マルソーらのもとで道化師として訓練を受けました。
ディミトリさんの言葉です。
笑いがなくても生きていけるかもしれないが、人生は楽しくないだろう。
私にとってユーモアと愛は一体だから。
たとえそれが惨くブラックなユーモアであったとしても』
『私のパフォーマンスは政治的ではない。
ただ、個人的にそういった問題を見て見ぬふりをすることができないだけだ。
難民の境遇を考えると同情を覚える。
アントワーヌ・ド・サン・テグジュペリも言ったように、
「肝心なことは心でしかよく見えない」のだ。
この言葉は私にとって人生の指標だ』
1997年9月の群馬県サーカス資料館落成式にも来郡され、
童謡ふるさと館で「家族の肖像」など素晴らしい
クラウン舞台演目を披露されました。
2016年7月19日、80歳で亡くなりました。

参考:SWI swissinfo.chより




スイランの画家 2021





中央:谷川晃一氏、
右:平井勝正氏
左:高須賀優


(2022.9.22)






2022-08-05

高須賀優展 波打ち際の道化師  2022年4月15日〜25日

高須賀優展 波打ち際の道化師 
2022年4月15日〜25日 ポルトりブレ デ・ノーヴォ 
無事終了しました。
 新しい出会いが沢山ありました。
 有り難うございました。

2021-06-02

「カンカラ風が吹く」展  2020.9.24〜10.5 MONOギャラリー

 「カンカラ風が吹く」展では、
沢入国際サーカス学校で制作した帆布絵1巻を再展示することが出来ました。
当ギャラリーでの個展は初めてでしたが、
オーナー藤川征輝三さんのご好意により実現しました。
会場は二部屋あり第一室では、
帆布絵を部屋の周囲に張り、床の中央にドラム缶を囲むようにカンカン絵を配置しました。
第二室では、
菓子箱の蓋に描いた人物画や、ミックスメディア作品で構成しました。
2015年から継続制作している作品で、カンカン絵を金属鋏で切り開きパネルに張った作品です。
今回、映画、演劇、絵画展のフライヤーを、
粘土のよにしてその継続制作中のパネルに貼り付けたの作品です。
タイトル「 2020年頃 コロナ喎

コロナ喎、沢山の皆さまにご来廊して頂きました。
大変感謝しております。

[帆布絵]
2018年夏、群馬県みどり市沢入国際サーカス学校で教室ふたつ使った空間をアトリエとして絵を画く機会がありました。
幅1.2×長さ10メートルの帆布絵5巻を制作する事が出来ました。
その帆布絵は2019年1月、シアターXギャラリーで「誰のためでなく 自分のためでもなく」展として発表。
その後帆布絵は、舞台美術として同年4月横浜美術館前の広場で開催されたヨコハマ大道芸「Cirque Blanc」に使用。
7月、富士見市民文化会館キラリふじみサーカス・バザールのサーカスショー「ロシアのクラウンがやってくる」に使用。





















撮影:益永葉


(2021.6.2)


2020-03-14

「森のサーカス」展 2020.2.22〜3.8 ギャラリー森の小屋

伊豆高原での個展は7年振りです。
最初の展示は2012年ギャラリー青樹での「第20回 伊豆高原アートフェスティバル 髙須賀優ブリキ画」展 でした。
そして翌2013年も “ ギャラリー青樹 ” で開催できました。
伊豆高原に誘って下さったのは、ガード下学会の大竹誠さんでした。
会期中、画家の谷川晃一さん、版画家の加納光於さん、
彫刻家の重岡建治さん、写真家の春日広隆さん、
絵本作家の田島征三さん等、
そうそうたる伊豆高原のアーティストが来て下さりました。
私は有頂天そのものでした。

そんな伊豆高原でみたび個展を開くことが出来たのです。感激でした!!
この度、遠くから駆けつけて下さった皆さま、
地元の皆さま、美術家の星埜恵子さん、
そしてわざわざ群馬県の国際サーカス学校から
泊まりがけで来てくれた校長西田敬一さん、
どうも有り難うございました。
これからの励みに記憶に刻みこみたいと思います。

ギャラリー森の小屋オーナーの友田 修さんには、
毎日大変お世話になりました。
美味しい食事有り難うございました。
ギャラリーのお手伝いをされていた須田さか江さんにも
心から感謝申し上げます。



























(2020.3.14)


2020-01-21

「笑う道化師」展2019.10.17〜28 アートスペース繭


アートスペース繭での2回目の個展が無事終わりました。
ご来場下さった皆さま本当に有り難うございました。
描き続けていく力を沢山頂きました。嬉しい出会いもありました。
また、今回の個展は、私にとって一言で言い尽くすことのできないくらい嬉しいことでした。
出会いは、2011年小野画廊Ⅱで「道化の春」展を開催していた時、
梅田さんとスタッフの方が、展示していた小さな会場に来てくれたのです。
細い綱を何メートルも渡ったような綱渡りサーカス芸人の気持ちでした。
今回も、梅田美知子さまとスタッフの皆さまに大変お世話になりました。
ありがとうございました。


笑う道化師」展

父は郵便局員だった。
夜になると常会所に隣近所のおばさん達をあつめ伊予漫才を楽しんだ。
歌、囃子は父が担当し、振り付けは女衆で作り上げた。
近隣の神社祭でお呼びがかかることもあり、
公演が間近になると女衆は我が家に集まり、扇子に松葉の絵を描いた。
金糸銀糸の縫い取りに鏡片やガラス玉を取り付けた折頭巾を、
酒を飲みながら夜なべで楽しそうに作った。
女衆があつまる夜を、安堵した気分で僕は見ていた。
隣の部屋で女衆の猥談に聞き耳をたてた。
なんて恥ずかしい大人達なんだ、とその当時は思っていた。
母の笑い声が時々聞こえた。
あれから60年以上たったが、今思うとあの父が村の女衆を纏めて、
伊予漫才のグループを永年引き継いできたことが不思議であった。
父はめちゃくちゃな男だったから。 




  夜泳














(2020.1.21)



2019-09-04

「富士見市文化会館キラリ☆ふじみ」でサーカス・バザール 2019.7.6〜7.7 富士見市文化会館キラリ☆ふじみ


写真提供:国際サーカス学校

2019年7月6日〜7日埼玉県「富士見市文化会館キラリ☆ふじみ」でサーカス・バザールが開催されました。
今年で8回目の公演になり、年々大盛況の様子です。
今年のメインホールの出し物は、ロシアのサーカス・アーティスト
「トゥイチー・ハーン」がキラリふじみに初登場でした!
舞台美術は今まで島次郎氏が担当されていましたが、
4月9日残念ながらお亡くなりになり、
お弟子さんの沼田かおりさんが私の帆布画を使って見事な舞台美術を創り上げてくれました。
また、かぼちゃサーカス団のパフォーマンスも毎年楽しく、
動く楽器のパレードにはいつも感心させられます。
今回、浅草雑芸団も加わりバラエティ豊かな伝統芸も見逃せませんでし






写真提供:沼田かおり






(2019.7.13)