雑感 アーカイブ

母の絵―3



93歳の母から5冊のスケッチブックが届いた。母が絵を描きはじめたのは2011年12月頃から。股関節骨折、リハビリで苦しんだ末の事だった。「描いていると夢中になれるから いいねー」今思うと余裕さえ感じる。
その後、2013年正月体調をくずし母が重篤な肺炎だという、医師からの知らせが入った。なかば私も覚悟していたが、その後奇跡的に持ち直し、1ヶ月の入院、3ヶ月の介護老人保健施設でのリハビリを経て母の念願であった元のケアーハウスに帰れた。親不孝もんの最初で最後の孝行が、母の生きているうちに出来た。この幸せもん。と、この時は正直そう思った。介護老人保健施設職員の暖かい助力があったからこその帰還でした。介護老人保健施設には、本人が絵が描けるようだったらやらしてくれとお願いした。絵を描きはじめた母は、施設の皆さんから、少しずつ気に掛けて頂けるようになったようだ。母が人に見られ認められる経験をしたのは、93歳にして初めてのことだったと思う。電話から伝わる声が、今まで聞いたこともない、母ではなく…とある老婆の声に聞こえた…。
現在ケアーハウスで毎日絵を描いて、東京に届けることが、母の生きる目標のようです。
スケッチブックは12冊になった。

がんばって!! かーちゃん!!


(2013.10.24)




スケッチブックに添えられていた母から手紙
まさるさんへ

皆んな元気ですか 
10月12日画をかきおわったので送ります
見て下さい。めのわるい母が描きました。(母は白内障) 
字もかけないわすれて書けません
もう人げんでない 私です。
なけてなけてどうしようも有りません でも皆んなに逢いたくがんばっております。
早く早く逢いたい どう、足も弱って一人ではあるく事も出来ません。
でも口はたちます。
皆んなによろしく。

まさこ

先日は多くさんの色えんぴつ
どうも ありがとう
大事に使っております。